「殺されるかもしれない」小金井市ストーカー傷害事件

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小金井ストーカー事件の被害者が手記を公開

2016年5月、東京小金井市で女子大生冨田真由さん(21)がファンの男にTwiterやSNSを通じてストーカー行為を繰り返され、被害者本人のライブ会場にて20カ所以上も刺され重体となった事件。

先日、被害者の手記が公開され、警察の対応が問題となっています。

女子大生の手記全文

まずは、私が被害に遭ったときに、現場で犯人に立ち向かってくれた方、110番通報をして下さった方々に、この場を借りてお礼を申し上げます。

今私が生きていられるのは、皆様のおかげです。本当にありがとうございました。
また、被害に遭った後から、これまでの間、警視庁の犯罪被害者支援室の皆様には大変お世話になっていて支援室の皆様にはとても感謝しています。

犯人からのSNSへの書き込みが始まったのは平成26年の6月からでした。
特に不安や恐怖を大きく感じるようになったのは、ライブ終了後にストーカー行為をされたことや、生き死にに関する書き込みが1日に何件もくるようになったことがきっかけです。

初めは、気にしないでいようと踏ん張っていましたが、どんどん不安や恐怖が積み重なり、その重さに限界を感じていました。そんな気持ちから家族や友人に相談しましたが、犯人が急に目の前に現れて殺されそうになったとしても、私も家族も周りの人も素人なので、自分のことや誰かを守る方法は何も知りません。

そんな中でも希望を持っていたのが、警察に助けを求めることでした。家族や友人は、命より大切なものはないよと、身の危険を感じていることや助けてほしいということを警察に伝えた方が良いと背中を押してくれました。私も、この不安や恐怖を解消するための一番良い方法だと思いました。

警察には、命の危険を感じていることがわかる資料をいくつも持っていきました。男女2人の生活安全課の方が対応をしてくれて、主に女性が話を聞いてくれました。平成26年の6月からSNSへの書き込みが始まったこと、生き死にに関する書き込みが頻繁にあること、友人のSNSにも迷惑な書き込みがされていること、ライブ終了後にストーカー行為をされ命の危険を感じていたことを、持っていった資料を見ながら、特に危険だと感じていたものに関してはひとつひとつ説明をし、「殺されるかもしれない」と不安や恐怖を訴えました。資料が多かったため、後でゆっくり読ませてもらうと女性の方に言われましたが、ストーカー行為をされたことに関しては、そのときの状況を何度も説明すると、頷きながら聞かれていたので、理解してくれたのだと思っていました。相談にいったときに伝え忘れたことはひとつもありません。

警察からは、「使っているSNSから犯人のアカウントをブロックしてください」「何かあればこちらから連絡します」と言われました。その後相談から事件までの間に、担当者から3回ほど電話がかかってきましたが、私のことを聞かれたのはそのうちの1回だけでした。

事件後、私が相談に行ったときのことについては、平成28年11月28日と12月2日の2回にわたって、警察から事情聴取を受けました。警察からの聴取の際、挨拶が終わった後の最初の言葉が「本当に殺されるかもしれないと言ったんですか」でした。その後も、私が「殺されるかもしれない」という言葉を言っていないのではないかと何度も聞かれました。

でも、「殺されるかもしれない」という言葉を、私は絶対に伝えました。母も、警察に何度も訴えてくれました。これだけは間違いありません。この事実を警察が認めないことに、怒りを通り越して、悲しみを感じています。
必死に訴えたことが全く伝わらなかった。感じるものに温度差があったとしても、警察に持っていった多くの資料があり、殺されるかもしれないと何度も伝えたにもかかわらず、危険性がないと判断されたのは今でも理解できません。

今思うと、相談した際に、女性の警察官がほとんどメモを取らずに話を聞いていたことや、男性の警察官が「他の事件が忙しい」と言い何度も部屋を出入りしていたことから、私の相談を軽い気持ちで聞いていたのだと思います。

私が言ったことをどのように受け取ったのか、相談した担当者に直接話を聞かせてほしいと何度もお願いしてきましたが、組織として対応していますと、一切取り合ってもらえませんでした。

平成28年12月13日に、武蔵野署の署長からは形ばかりの謝罪がありましたが、「少しお元気になられたようですが」と傷付く言葉がかけられました。謝罪をしていただいたからといって傷だらけになった身体が元に戻る訳でもないし、時間を巻き戻せる訳でもありません。それでも、警察がどうして私の相談を真剣に受け止めてくれなかったのか、きちんと理由を説明してもらえるのなら、少しは救われるかもしれません。

事件に遭った日から時間が止まってしまったかのように、前に進むことが怖くなってしまいました。支えや助けがあること、温かい言葉をかけてくれる人がいることで、きっと大丈夫だと思える勇気をもらい、なんとか毎日を過ごしています。

この事件以降も、似たような事件が起こっているのをニュースでみかけますが、その度にとても苦しい気持ちになります。犯人の勝手な思い込みや都合、感情だけで、なくなっていい命はどこにもありません。

本事案発生後の取り組みを拝見しましたが、警察がこの事件のことを本当に反省してくれていないと、また同じことが繰り返されるのではないかと心配です。

この事件をきっかけに、同じ不安や恐怖を抱えて苦しんでいる人が、安心できるような社会に変わっていってくれたら嬉しいです。

この文章で、少しでも私の気持ちが伝わりますように。

平成28年12月16日

冨田真由

(産経ニュースより引用)

「殺されるかもしれない」と不安を抱えていた被害者

今回の被害者の手記を読み
最初に感じたのが、

事件後における
警察の事情聴取での発言。

実際に20カ所も刺され、重体となった
事件が発生したのが2016年5月。

手記によると、事件後警察から事情聴取を
受けたのが、平成28年11月28日と
12月2日の2回。

「本当に殺されるかもしれないと言ったんですか?」

ストーカーされても不安感が薄い人も
います。

逆に、被害妄想など極端に不安感を
抱く人もいます。

そのような人たちが
警察に相談するわけですから

生活安全課の人にとっても
多忙の中一つの案件を掘り下げて
扱ってくれないのかも知れません。

しかし、「殺される」と言ったとか
言わないとかは問題外でしょう。

相談される「ストーカー被害」の案件に
事件性があるのか、ないのかを判断する
のが警察の仕事ではないでしょうか?

ストーカー事件における警察の失態

桶川ストーカー殺人事件を契機に
「ストーカー規制法」が制定されたの
ですが、法律を事務的に取り扱うだけ
ではストーカー事件を防止できません。

現実として、逗子ストーカー殺人事件
長崎ストーカー殺人事件、新橋耳かき店
ストーカー事件・・・と

事件発生前に警察に相談したにも関わ
らず結果的に被害者は殺されています。

警察署長が謝罪したところで
失った「命」は戻ってきません。

警察担当者に自覚を促したところで
事件性を見抜くだけの資質が備わっ
ていなければ、対応することはでき
ません。

なくならないストーカー事件

警察がストーカー規制法を盾にして
容疑者に注意を促す電話をしたり、
被害者に近寄らないようにと誓約書
を書かせたとしても

殺人まで起こすストーカーに対しては
大した効果はないのです。

もはや警察が守ってくれると持ったら
大きな勘違いと思うべきなのです。

殺人予備者なのかどうかの
見極めもできない人が担当している
限り、ストーカー事件は無くならな
いのです。

それでも警察に相談することは必要
です。しかし、相談したからと言って
「安心」してはいけないのです。

「自衛手段」を考えなくてはいけない
のです。

ウェルエージェンシー

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