警察の理由なき職務質問とこじつけの逮捕理由

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職務質問の本質
犯行を事前に防ぐために、「不審」と思われる者につき職務質問によって、不審者なのかそうでないのかを見極めるのが職務であるはず。しかしながら、事件性につながらないと思われる過剰な職務質問が多く行われていると言わざるを得ない。

警察官職務執行法
警察官職務執行法(警職法)によれば 「警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知っていると認められる者を停止させて質問することができる」 ただし、裁判例によれば、職務質問の際に職務質問の付随行為として、対象者の承諾がない場合にも所持品検査をすることができるとされています。

軽犯罪法違反で検察庁へ書類送検された件数
2016年に軽犯罪法違反で、警察から検察庁へ送致された件数は9,801件、人員は19,137人となっている(有罪判決の数ではない)。この数字のなかに「事件性にむすびつかない」件数がどれだけ含まれているのか定かではないが、行き過ぎた取り調べによるものが相当あるものと推察する。

凶器携帯による軽犯罪法違反件数
違反態様別で件数が多いのは、平成27年度(2015年)[軽犯罪法全送致件数:10,373件]では、第32号(田畑等侵入) 3,586件[軽犯罪法全送致件数の約34.09%]、第2号(凶器携帯) 3,101件[軽犯罪法全送致件数の約29.89%]、第9号(火気乱用) 725件[軽犯罪法全送致件数の約6.99%]、第16号(虚構申告) 617件[軽犯罪法全送致件数の約5.95%]などとなっている。

職務質問乱用の禁止
国民の権利を必要以上に侵害しないため、あるいは、目的を逸脱して濫用されること(例えば、職務質問などによる別件逮捕や微罪逮捕の手段として利用されること)を防ぐために、以下の規定がある。 軽犯罪法第4条この法律の適用にあたつては、国民の権利を不当に侵害しないように留意し、その本来の目的を逸脱して他の目的のためにこれを濫用するようなことがあつてはならない。 この法律では拘留・科料しかない犯罪であるため、令状逮捕をするにあたっては、刑事訴訟法第199条第1項但し書きにより「被疑者が定まった住居を有しない場合」又は「犯罪の捜査をするについて必要がある時に検察官、検察事務官又は司法警察職員が被疑者の出頭の求めた際に正当な理由がなく応じない場合」に該当しない限りは、逮捕をすることができない。

職務質問の実態
職務質問の乱用が禁止されているにも関わらず、実際は警察官の偏見により、やたらと職務質問が行われているのが実態と言える。

自転車走行中の者に対する職務質問
特に深夜自転車で帰宅する人やコンビニに買い物い行くだけでも、タイミングが悪いと特段の理由もなく職務質問を受けることになる。

黒塗りのベンツのそばに立っていて職務質問
赤坂の繁華街で人通りが多い、ドン・キホーテの入り口付近に立っていて職務質問を受けた。横には黒塗りのベンツが止まっており、恐らく反社会的勢力の一員と勘違いしたのだろう。しかし、缶コーヒーを飲んでいるだけで職務質問は行き過ぎだろう。任意の取り調べに対し、免許証の提示は断固断った。

携帯電話で話中に職務質問
車の運転中に携帯電話が鳴った。一車線ではあるが通行量が少ない道で、左に車を寄せて止め、携帯電話で話中に職務質問を受けた。

お客さんとの待ち合わせ中に職務質問
午後10時ごろ、三軒茶屋交差点近くの国道に面した銀行前でお客さんと待ち合わせ、車を止め、お客さんを待っていて職務質問を受けた。お客さんがやって来ているにも関わらず、車の中やカバンの中の検査された。

ブレーキランプが切れていて職務質問
夕方、午後4時ごろ、車の運転中に後方のパトカーに停車を命じられた。ブレーキランプが片方切れているという。ブレーキランプをキッカケに車の中やバックなど持ち物の検査をされた。

人を送って職務質問 人を自宅へ送った。自宅マンション前の国道の脇に車を止め、話をしていて職務質問を受けた。

スモールランプが切れていて職務質問
夜12時、車が何台も駐車している路側帯に車を止め人を待っていると、警ら中の警察官が来て「スモールランプが片方切れていますよ。」と言いながら職務質問と車内及び持ち物の検査を受けた。

不審な行動をして職務質問をするならまだしも、ごく普通の行動に対して、「別件」とも思えるちょっとしたキッカケに付け込んで、職務質問をしてくるのだ。 軽犯罪法第4条この法律の適用にあたつては、国民の権利を不当に侵害しないように留意し、その本来の目的を逸脱して他の目的のためにこれを濫用するようなことがあつてはならない。 とあるにも関わらず、不当な侵害と思える、理由のない職務質問が実際行われている。

凶器等の所持は理由如何に関わらず軽犯罪法違反
第1条2号正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者 と軽犯罪法では規定しているのであるが、正当な理由に対する解釈は取り調べ警察署によって違うのだ。かつ、人に危害を加えるとは思えない場合でも、軽犯罪法違反で書類送検するのだ。

軽犯罪法違反とされる凶器とは
刃体の長さが6cmを超える「ナイフ」の所持は、銃刀法違反である。が、刃体の長さが6cm以下であっても軽犯罪法違反として処罰される。裁判に訴訟を起こして無罪になった例もあるが、軽犯罪法の場合、警察における略式起訴が多く、裁判にまで訴訟を起こす人が少ないために、前科はつかないものの犯罪者として記録が残るのだ。

軽犯罪法違反で処分される案件で多いのが多目的便利ツールの「十徳ナイフ」だが、包丁、はさみ、カッターなどの刃物も対象になる。

刃物以外で軽犯罪法違反とされる凶器類には特殊警棒、木刀、バット、ヌンチャク、こん棒、かなづち、マグライト、スタンガン、催涙スプレーなどが対象になると思われる。

空手やボクシングを体得しており、拳が凶器となりうる場合でも、拳は取り調べの対象とはならないのは法律の網目といえる。

不当な取り調べに関する事例
軽犯罪法の多くは書類送検や科料で済む。裁判にすることは極めて希で、その多くは警察側の偏見により処罰され、無罪とされないのが特徴と言える。しかし、行き過ぎた警察の取り調べに対し、訴訟を起こした人たちもいる。そんな事例を揚げてみることとする。

違法な職務質問、都に5万円の損害賠償命令
2010年秋葉原を歩行中の男性が警察官に職務質問され、所持していた万能ナイフを理由に警察署に連行され長時間の取り調べを受けた。男性は警察署の取り調べに納得いかず弁護士を通じて訴訟を起こした。・・続きを見る

警察の過剰な所持品検査に損害賠償命令、カバンの中には「大人のおもちゃ」
2017年1月12日、神戸地裁は警察の過剰な所持品検査に対し、賠償を命じる判決を言い渡した。神戸新聞によると、神戸市内の50代の男性は車で仮眠をとっていたところ、警察から職務質問を受けた。・・続きを見る

警視庁の警官、ガレキ撤去ボランティアを職質し、署へ連行 東日本大震災の被災地のガレキ受け入れが問題になっているなか、宮城県に派遣された警視庁の警察官が、「チンピラのような態度」でガレキ集めのボランティア男性を高圧的に職務質問のうえ仙台南署に連行・・続きを見る

登山へ行った帰り、ナイフ所持で捕まりました 銃刀法違反の容疑で捕まりました。登山に行った帰り、6センチを超えるナイフの所持で捕まりました。一本は実際に食事のとき使用してウェストバックに入れてあったもの(刃渡り7センチ)はおとがめなし。もう一本は刃渡り8センチで、車のコンソールボックスに入ってました。・・続きを見る

護身用で所持していた催涙スプレー、無罪判決
本件のように,職務上の必要から,専門メーカーによって護身用に製造された比較的小型の催涙スプレー1本を入手した被告人が,健康上の理由で行う深夜路上でのサイクリングに際し,専ら防御用としてズボンのポケット内に入れて隠匿携帯したなどの事実関係の下では,同隠匿携帯は,社会通念上,相当な行為であり,上記「正当な理由」によるものであったというべきであるから,本号の罪は成立しないと解するのが相当である。・・続きを見る

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